11分掛かりました。
ネタばれ注意です(正解を書きます)。
問題文の全文引用はしません。自分で入手して読んで下さい。
問題文のポイントは、「主応力」と「正しいものはどれか」です。
3次元の主応力の公式は公式集に掲載されているだろうと思い、直ぐに探しに行きました。有りました。2.3.3の主応力の式に既知の応力成分を代入して行きます。
-σ3+(σx+σy+σz)σ2-(σyσz+σzσx+σxσy-τxy2-τyz2-τzx2)σ+σxσyσz-σxτyz2-σyτzx2-σzτxy2+2τxyτyzτzx=0 (2.3.3)
与えられた数値を代入します。
-σ3+(0+0+0)σ2-(0+0+0-1-1-1)σ+0-0-0-0+2x1x1x1=0
-σ3+3σ+2=0
σ3-3σ-2=0 (2-19-1)
因数分解したい所ですが、思い付きません。
考え方を変えて、選択肢①からσに代入して行きます。
先ずは選択肢①のσ1=3
33-3×3-2=27-9-2=16≠0
駄目です。
選択肢②のσ1=2
23-3×2-2=8-6-2=0
これは解です。
同じくσ2=σ3=-1も確認します。
(-1)3-3x(-1)-2=-1+3-2=0
こちらも解です。
よって②が正解。三次式の場合、解は高々3個なので、他の選択肢は確認不要です。
解説を読んだ上での考察:
解説ではあっさり因数分解してます。3次式の因数分解ってどうやってやるんだろうと思いました。
ネットで検索したら、「因数定理」という物が有るようです。その昔勉強したんでしょうね。因数分解がさっと出来れば、全部の選択肢を試さなくても良い分、私の計算方法より若干早そうです。
因数定理をネットで調べて見ました。以下に分り易い説明が有ります。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~mkun/Mathematics/factor.htm
ポイントは、xの多項式 f(x)に対して、f(a)=0 を満たすaが存在すればf(x)は(x-a)を因数に持つ。更にaの候補は定数項の約数である。
今式(2-19-1)に於いて定数項は、-2ですから、1,2,-1,-2が候補です。選択肢②で示したように、2を代入すると式が零になりますから、(σ-2)の因数が有ります。
(2-19-1)の左辺を変形して、無理やり(σ-2)を作ります。
σ3-3σ-2 = (σ-2)σ2+2σ2-3σ-2= (σ-2)σ2+2σ2-4σ+σ-2=(σ-2)σ2+2σ(σ-2)+(σ-2)=(σ-2)(σ2+2σ+1)
此処迄来れば、後は簡単な2次式の因数分解だけです。
(σ-2)(σ2+2σ+1)=(σ-2)(σ+1)2=0 (2-19-2)
本当に速いかどうかは微妙ですが、純粋な暗記に頼らない色んな手法を知っておく事は大事です。