CADシステムのユーザビリティ評価
2000/8/3
日本機械学会2000年度年次大会
S39ヒューマンインタフェース
セッション2
三好昭生(インサイト)、矢川元基(東大院工)
目次
■ 背景
■ 3D CADのユーザビリティ調査
■ テスト概要
■ テストの結果
■ 考察
■ まとめ
背景
■ インタフェースエージェントによりCAEを使いやすくする研究
■ 3D形状モデル作成が困難
↓
■ 形状モデリング支援の新たな方法を模索
■ ???
■ 解析支援の新たな方法への利用
■ テストした3D CAD自体の改良は目的ではない
3D CADのユーザビリティ
■ 複雑なシステム
■ コマンドラインとWindowsインタフェース
■ Whatの情報とhowの情報
■ ビュー操作
■ タスクの複雑さとタスク実行に必要なアクションの数
テスト概要
■ MS Windowsベース3Dローレンジモデラ
■メニューは英語
■二次元図面作成機能無し
■ チュートリアルの課題を3時間以内で作成
■ チュートリアルと日本語オンラインヘルプだけで作る
テスタ概要
項目 |
値 |
人数 |
26名(14グループ) |
1グループ |
1-2名 |
1回のグループ数 |
1 |
3D CAD操作経験 |
23% |
3D CAD受講経験 |
15% |
学年 |
学部3年生 |
専攻 |
システム量子工学 |
テスト概要(続き)
■ アンケート
■ 外見、
■ 操作性、
■ 機能、
■ 性能、
■ 時間、
■ エラー、
■ フィードバック、
■ ナビゲーション、
■ メンタル
■ 1-7点、4点が中立
課題の例
アンケート結果
評価項目 |
平均点 |
プログラムの反応速度が適切だ |
6.3 |
楽しかった |
6.0 |
元に戻る操作が簡単に出来た |
5.8 |
自分が今何をやっているかわかる |
5.5 |
ウインドウの表示全般が好ましい |
5.3 |
モデルの修正/変更方法がわかりやすい |
3.5 |
エラー時のガイドが理解できる |
3.5 |
ヘルプの説明がよく理解できた |
3.4 |
システムからのメッセージに「すぐ気づいた |
3.0 |
人間の指導なしで操作が出来た |
2.5 |
観察結果
■ 3D CADは非常に複雑なシステム
■ メニュー構造
■ データ構造
■ 操作の構造
■ 表示機能
■ 対話性の確保 ■ 初心者、あまり使わない機能、時々使うユーザ
■ ユーザ自身が困っていることを陽に意識していないことがある
■ 提示すべきヘルプ情報の構造
■ What
■ Why
■ How
■ What is available
■
Shortcut
■ Tips
■ ビュー操作はすぐに必要になり、放置するとストレスがたまりやすい。
理解レベルの進展
■ レイヤの場合
■ 言葉を知る
■ 一つのレイヤの概念
■ レイヤが切り替え可能であることを理解する。カレントレイヤという言葉。
■ カレントレイヤを切り替える操作、どれがカレントレイヤから表示から知る
■ レイヤの表示/非表示、その操作。カレントの切り替えとは独立
■ レイヤのロックという概念。ロック/アンロックの切り替え方法
まとめ
■ CADのユーザビリティテスト
■ 同評価と考察
■ 複雑さ
■ コマンドライン vs. GUI
■ What, How, Why
■ ビュー操作
■ アクションの数
■ 今後の発展
■ ユーザに取って必要な情報は何か
■ ユーザが困ったと知るためのトリガーを探す
■ ユーザの理解の進展レベル の分析
|